NXP、未来のクルマで先進マルチメディア機能を実現するマルチセンサリー車載電子コックピット・プラットフォームを発表

NXP、未来のクルマで先進マルチメディア機能を実現するマルチセンサリー車載電子コックピット・プラットフォームを発表

初のi.MX 8製品、自動車メーカーに優れたセキュリティ、性能、スケーラビリティを提供

NXPセミコンダクターズN.V.は最新のi.MXアプリケーション・プロセッサ・シリーズの最初の製品として、新たな形のセキュアな車載電子コックピットを実現する3つの新製品を発表しました。完全デジタル電子コックピットへの移行に伴い、自動車メーカーとそのTier-1サプライヤは、セーフティ・クリティカルな情報のディスプレイ向けに卓越したグラフィック機能と車載グレードの信頼性を実現するソリューションと、直観的ジェスチャ制御、ナチュラルな音声認識、オーディオ・アクセラレーションなどのマルチセンサリー機能をサポートする優れた性能の実現の必要性に迫られています。NXPの最新のi.MXプロセッサはこうした厳しい市場要件への対応を可能にします。

新ファミリは最大6個の64ビットARM©v8-A技術プロセッサ・コアをベースとしており、HiFi 4 DSP、LPDDR4、DDR4メモリ・サポートや、オーディオ・ビデオ・ブリッジング(AVB)に対応するデュアル・ギガビット・イーサネットを提供します。これにより、インスツルメント・クラスタ、インフォテインメント・ビジュアル、ヘッドアップ・ディスプレイ、後部座席スクリーンなどの車載ダッシュボード・グラフィックの進化を可能にします。HDの場合は異なるコンテンツを別々に表示できる4つのスクリーンを、4Kの場合は1つのスクリーンを駆動可能です。特長は以下の通りです。

  • i.MX 8QuadMax:2つのARM Cortex®-A72コア、4つのCortex-A53コア、2つのCortex-M4Fコア、2つのGC7000XS/VX GPUを搭載
  • i.MX 8QuadPlus:1つのARM Cortex-A72コア、4つのCortex-A53コア、2つのCortex-M4Fコア、2つのGC7000LiteXS/VX GPUを搭載
  • i.MX 8Quad:4つのCortex-A53コア、2つのCortex-M4Fコア、2つのGC7000LiteXS/VX GPUを搭載
NXPセミコンダクターズN.V.のマイクロコントローラ・ビジネス・ライン担当シニア・バイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャーのGeoff Leesは「コネクテッド・ビークルへの関心の高まりは自動車業界すべて、特に半導体サプライヤにとって大きなニュースです」と述べ、さらに「私たちは妥協のない品質を提供しながら、自動車業界の最新技術とセキュリティ・トレンドとの緊密な連携を図っています。車載ICのナンバーワン・プロバイダとして、私たちは未来のクルマとドライバーのために、先進的で新たな形のセキュアなデジタル・コネクテッド・マルチセンサリー機能の開発と実用化で業界をリードしています」と語りました。

1つのチップで多くのプラットフォームに対応
NXPの新しいi.MX 8シリーズはシングル・プロセッサ上での複数のOSプラットフォームの開発、試験、採用を大幅に容易にします。特に、フルチップのハードウェアベース仮想化機能とドメイン保護機能を統合しています。GPUからシリアル・ポートまでのすべてのIPリソースは、リソース保護、オーナーシップ権、アクセス許可をハードウェアで内蔵しています。これにより、OSのアクセスはアサインされたこれらのリソースに限定されることから、プラットフォームの信頼性の大幅な向上とソフトウェア・ベースのシェアリング技術に固有なリスクの大幅な低減が可能になります。i.MX 8の分離されたGPUとディスプレイ・コントローラ・アーキテクチャにより、各OSに1つのGPUとディスプレイ・コントローラを割り当てることができます。また、モノリシックGPUとディスプレイ・コントローラ・パイプラインの準仮想化の際に設計が複雑になるというリスクを解消しながら、確定できる性能を提供します。こうした特長により、OSに手を加えずにそのまま使用することができます。

安全、セキュアなマルチ・ディスプレイ
i.MX 8はコンテンツが異なる4つのHDディスプレイを駆動できるとともに、システム・クラッシュが起きた際にもこれらのディスプレイの「動作」の維持を確保します。こうした機能はASIL-B準拠システムの設計に極めて重要な役割を果たします。また、クラッシュ、外部からの攻撃やその他のシステムレベルの問題を回避する最大16のハードウェアベース・ファイアウォール・ドメインをサポートしています。さらに、SafeAssure® Fail-Over対応ディスプレイ・コントローラがシステムのグラフィック・パイプラインをモニターし、故障が検出された場合には完全に分離されたディスプレイ・パスへの自動フェイルオーバーを行います。プロセッサの完全な再起動が行われた場合でも、ユーザーは重要な情報をすべてのディスプレイで続けて見ることができます。i.MX 8により、インフォテインメントやその他の接続されたサブシステムに障害が発生しても、ハードウェアベースのi.MX 8パーティショニング・アーキテクチャは、セーフティ・クリティカルなディスプレイなどの電子コックピット・サブシステムすべての動作と機能の維持を確保します。

さらに、i.MX 8 プロセッサでは暗号化起動、楕円曲線暗号、セキュアなキー保存などの先進的なセキュリティ技術を採用しているほか、AES、SHEや他の車載セキュリティ標準もサポートしています。すべてが1つのAEC-Q100 Grade 3準拠のデバイスに入っています。

卓越したスケーラビリティ
新しい3つのi.MX 8製品はラインナップ間の互換性を維持しながら、前世代製品の優れた品質と機能をさらに進化させており、第4世代の高いスケーラビリティを提供します。それにより、完全に複製されたIPとのピン、パッケージ、電源の互換性を提供し、最適なソフトウェアの再利用と製品開発期間の短縮を実現します。1つのプラットフォームで多くのシステムや最終製品をサポートすることから、お客様は広範な仕様や要件に対応するために、1つのPCBプラットフォームと1つのシステム・ソフトウェア・ビルドを設計し、異なるi.MX 8プロセッサを使用できます。

あらゆる場所で優れたビジョン性能と体験を実現
低消費電力で高性能ビジョン・プロセッシングを実現することは極めて困難な課題です。i.MX 8は、専用のソフトウェアに依存しないビジョン・プロセッシング・ハードウェア・インストラクションを備えたGPUにより、最適化されていないGPUより最大800パーセントの効率向上を可能にすることで、この課題を解決します。

また、広範なリファレンス・ソフトウェア、ソリューション、ツールとともに提供され、優れた4スクリーン対応グラフィック処理性能、4Kビデオ再生機能、スピーチと複雑なビジョンの処理機能のフル活用を可能にします。これにより、真のマルチセンサリー・ヒューマン・マシン・インターフェースの開発、モバイル・サービス・ロボットの見る力と聴く力へのサポート、パーソナル・ドローンの自動飛行の実現、走査や話すことが可能なウェアラブル機器の開発への道が拓かれます。さらに、まだ想像の範囲にとどまっているような多くの方法で、最新のインダストリアル・オートメーションの効率向上も可能になります。

供給
初のi.MX 8プロセッサ3製品のサンプル供給は2017年第1四半期に開始予定です。詳細はNXPの営業所にお問い合わせください。詳細はこちらをご覧ください。

NXPセミコンダクターズについて
NXPセミコンダクターズは、よりスマートな世界を実現するセキュア・コネクションとセキュア・インフラを可能にし、人々の生活をより便利に、より良く、より安全にするソリューションを推進しています。組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXPは、セキュアなコネクテッド・ビークル、エンド・ツー・エンドのセキュリティ/プライバシー、スマートなコネクテッド・ソリューションの市場における技術革新をけん引しています。60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、NXPでは世界35か国強で4万4,000名の従業員が活動しています。2015年の売上高は61億米ドルでした。詳細はWebサイトhttp://www.nxp.com/ja/(日本語)をご覧ください。

NXPセミコンダクターズジャパンはNXPセミコンダクターズが開発および製造する車載、認証、インフラ/産業機器、コンシューマ向けのハイパフォーマンス・ミックスドシグナル製品やプロセッシング・ソリューション、高出力RFおよびスタンダード製品などを日本市場に提供しています。本社は東京都渋谷区で、大阪および名古屋に営業所があります。

NXP、NXPロゴ、SafeAssureはNXP B.Vの商標です。他の製品名、サービス名は、それぞれの所有者の商標です。ARMならびにCortexはARM Ltd.またはEU/その他の地域における子会社の商標、または登録商標です。All rights reserved. © 2016 NXP B.V.

リリース日

2016年10月12日

お問い合わせ

伊藤 利恵
Tel: 050-3823-7030
rie.ito@nxp.com