NXP、MCU市場でのリーダーシップを強化する革新的なLPCマイクロコントローラのロードマップを発表
ハイライト
- LPC800とLPC54000シリーズMCUに新製品を追加し、次世代のコンシューマ用、産業用IoTアプリケーション向けARM® Cortex®-MベースのMCU製品ラインナップを強化
- NXP、今年リリース予定の5つの新LPCマイクロコントローラ・ファミリで最初のLPC546xx MCUファミリを発表
NXPのマイクロコントローラ・ビジネス・ライン担当シニア・バイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャーのGeoff Leesは「私たちの広範な2017年LPC MCUロードマップは、世界のコンシューマ分野と産業分野向けの累積出荷数がすでに10億強に達しているARM®ベース・マイコンを基に構築されています」と述べ、さらに「この積極的なマイクロコントローラ製品ロードマップは、LPCプラットフォームの長期供給をコミットする私たちの決意を示すとともに、革新的なソリューション・ラインナップのさらなる拡充に向けた大幅な投資を意味しています」と語りました。
NXPの低消費電力MPUおよびLPC MCU製品ライン担当バイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャーのJoe Yuは「スマートデバイスの普及により世界のつながりがますます増加する中で、NXPは市場で可能だと考えられている技術を革新し、電力効率の高い組み込みアプリケーションに向けた業界の新たな波をけん引しています」と述べ、さらに「私たちの最新マイクロコントローラ・シリーズは新しい道を切り拓き、MCUに対する市場の見方を大きく変化させることになります」と語りました。
LPC800シリーズMCU:エントリーレベル8ビットMCUの代替を適正価格で
消費電力、性能、価格の最適バランスを実現するために開発されたLPC800シリーズMCUは、将来の次世代製品を見据え、8ビット MCUの代替として理想的なソリューションを提供します。この低コスト32ビットMCUは、設計変更が容易に移行できるように使い慣れたフォーム・ファクタを使用しており、また、低価格を可能にします。LPC800シリーズは以下の豊富な機能を搭載しています。
- NXPの柔軟性の高いスイッチ・マトリックスにより、任意のペリフェラルと任意のピンの自由な組み合わせが可能
- ブーリアン・パターン・マッチング機能付きのGPIO割り込み生成機能
- 柔軟性の高いPWM/タイマ(ステートの構成が可能なタイマ)により、ユーザーはアプリケーション要求に対応し、PWM/タイマ機能のプログラムが可能
- 包括的なシリアル・インターフェースとアナログ統合によるダイレクト・メモリ・アクセス(DMA)
Nice SpAのLauro Buoro会長は「Niceでは、自動化により日常的な経験をシンプルにしており、お客様の生活の質(QoL)の向上に取り組んでいます」と述べ、さらに「このビジョンを実現するには、技術の発展を先取りするために市場の変化を予測できるサプライヤが必要になります。NXPのLPC800製品ラインナップとロードマップを見れば、独自の8/16ビット・アーキテクチャからCortex-M0+ベースMCUへの急速な移行が必要になることをサプライヤが明確に理解できるようになると私たちは確信しています。LPCが今後も市場の先取りを継続し、エントリーレベルMCUに対する長期的なニーズをサポートできる絶好の位置にあることに疑問の余地はありません」と語りました。
LPC54000シリーズMCU:すべての人のためのメインストリーム・シリーズ
LPC54000シリーズはARM® Cortex®-M3ベースのLPC1768の最良の部分を受け継いでおり、性能とスケーラビリティの最適バランスを提供するため、各種機能を高度化しています。Cortex-M4ベースのこのMCUシリーズは、通信インターフェース、低消費電力の高精度内蔵オシレータ、5Mspsの高速ADCにより、先進的な電力効率と、非常に高い設計自由度を提供します。
LPC546xx MCUファミリを発表
今年リリースが予定されている5つの新しいLPC製品ファミリで最初のファミリとなるのがLPC546xx MCUファミリです。この新ファミリは車載アフターマーケット製品から産業用制御パネル、コネクテッド・スマート・ホーム・アプライアンス、データ・コンセントレータ、通信ハブに至るまで、さまざまなコンシューマ機器や産業用アプリケーションのニーズに対応しています。新たに追加された機能は以下の通りです。
- 広いダイナミック・レンジにより、超低周波数から180MHzまでをカバーする性能のスケーラビリティを実現。これにより、複雑なタスクを高速処理し、アプリケーションの消費電力最適化を可能に。
- イーサネット/クラウド・コネクティビティ、物理層トランシーバ内蔵のフルスピード/ハイスピードUSB、SDIO、スマートカード・インターフェースなど、21の通信インターフェースと先進的な機能統合
- デュアルCAN FDコントローラにより帯域幅の拡大と、データレートの高速化、ペイロードの大容量化を実現
- 1024x768グラフィック・ディスプレイ・コントローラを内蔵し、幅広い産業をサポート
- 外部メモリ・バス
- 直接実行が可能な代替ポリシー・バッファを備えたクワッドSPIフラッシュ・インターフェース
- オーディオ・アプリケーション向けに最適化されたペリフェラルにより、音声認識用PDM/PCM変換とUSBオーディオ・ブリッジ用フラクショナルPLLをサポート
Draupner Graphics のTouchGFXビジネス・デベロップメント・マネージャーのJørgen Mygind氏は「LPCマイクロコントローラと私たちのTouchGFXソフトウェア・フレームワークを組み合わせて使用することにより、世界のお客様は組み込みIoT/ディスプレイ・アプリケーションでグラフィックとアニメーションなどの豊富な先進機能を実現してきました」と述べ、さらに「LPC54608のリリースにより、電力効率向上に向けた取り組みの中で今日立ちはだかっている障壁の克服のためのサポートをお客様に提供することが可能になり、次世代組み込みGUIアプリケーション市場の驚くべき潜在性が見えるようになりました」と語りました。
供給
LPC546xx MCUファミリの量産と本格的な出荷は2017年3月に開始予定です。これはNXPが今年予定している5つの新しいLPCマイクロコントローラ・ファミリで最初の製品ファミリです。これに続くLPC54000とLPC800シリーズの新マイクロコントローラは2017年第2四半期、第3四半期、第4四半期に発表予定です。詳細はLPC 2017ロードマップをご覧ください。LPC Microcontroller Communityはこちらを、製品の詳細はこちら(LPC54000)とこちら(LPC800シリーズ)をご覧ください。
NXP Semiconductorsについて
NXP Semiconductorsは、よりスマートな世界を実現するセキュア・コネクションとセキュア・インフラを可能にし、人々の生活をより便利に、より良く、より安全にするソリューションを推進しています。組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXPは、セキュアなコネクテッド・ビークル、エンド・ツー・エンドのセキュリティ/プライバシー、スマートなコネクテッド・ソリューションの市場における技術革新をけん引しています。60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、NXPでは世界35か国強で4万4,000名の従業員が活動しています。2015年の売上高は61億米ドルでした。詳細はWebサイトhttp://www.nxp.com/jp/(日本語)をご覧ください。
NXPジャパンはNXP Semiconductorsが開発および製造する車載、認証、インフラ/産業機器、コンシューマ向けのハイパフォーマンス・ミックスドシグナル製品やプロセッシング・ソリューション、高出力RFおよびスタンダード製品などを日本市場に提供しています。本社は東京都渋谷区で、大阪および名古屋に営業所があります。
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