NXP、ドルビーアトモス®とDTS:X®をコンシューマに提供する新しいImmersive3Dオーディオ・ソリューションを発表

ハイライト

  • Arm® Cortex®-A53上でドルビーアトモス®とDTS:X®によるイマーシブなオーディオ・サポートを可能に
  • システムコストの大幅な削減、高度なオーディオ前処理/後処理、開発期間短縮を可能にするNXP i.MX 8Mアプリケーション・プロセッサ・ベースの先進的ハードウェア/ソフトウェア・アーキテクチャ・ソリューションであるImmersiv3Dを発表
  • スマートホーム向け音声制御などの先進機能を備えた優れたオーディオ機器の開発を可能に

NXP Semiconductorsはオーディオ・システムの設計と開発の新時代を拓くスマートホーム市場向けImmersiv3Dオーディオ・ソリューションを発表しました。新ソリューションはi.MX 8M Miniアプリケーション・プロセッサ 上の画期的なNXPソフトウェアを組み合わせており、i.MX 8M Mini SoCを統合する未来の機器でドルビーアトモス®とDTS:X®イマーシブ・オーディオ技術の双方をサポートします。また、i.MX 8M Miniはサウンドバー、スマート・スピーカー、AVレシーバーなどの広範なコンシューマ機器に対し音声制御などのスマート機能のほか、住宅全体でスマートな音声制御とイマーシブなオーディオを実現するスピーカー追加オプションを提供します。

ドルビーアトモス/DTS:X品質を提供

住宅内の多くの機器と同様に、テレビやオーディオ・システムも進化を遂げています。特にサウンドはドルビーアトモスやDTS:Xの開発により、近年急激な技術の進展が見られます。両技術はサラウンド・サウンドから飛躍的な進歩を遂げており、室内すべてに流れる生彩あるオーディオにより、リスナーに大きな感動を提供します。人、場所、モノ、音楽のサウンドが非常にリアルに生き生きと聴こえることから、リスナーは自分もそのシーンの内部にいるような感覚を得ることができます。新Immersiv3Dオーディオ・ソリューションにより、OEM企業は次世代機器でドルビーアトモスとDTS:Xに対応可能な低コストのコンシューマ・オーディオ機器の市場投入が可能になります。

ドルビーラボラトリーズのエンハンスド・オーディオ・エクスペリエンス担当バイス・プレジデントのMahesh Balakrishnan氏は、次のようにコメントしています。「ドルビーアトモスは臨場感にあふれる息をのむようなオーディオにより、お好みのエンターテインメントの楽しみを新たな次元に引き上げます。NXPのImmersiv3Dオーディオ・ソリューション上でサポートされるドルビーアトモスにより、私たちはOEMパートナー企業に対し、ドルビーアトモスへのアクセスを容易にするツールを提供しています」。

DTSの親会社であるXperiのホーム・オーディオおよびソリューション・ライセンシング担当ゼネラル・マネージャーのJoanna Skrdlant氏は、次のようにコメントしています。「Immersiv3DソリューションはDTS:Xオーディオ信号をデコードし、意図した通りに音の配置と動きを再生成します。DTS:X技術対応製品は多次元オーディオを提供することから、音の自由な動きが可能になり、住宅のリビングルームで驚くほどイマーシブなオーディオ体験が実現します。DTS:X技術は鑑賞する環境内で、視聴者の前後、頭上、横などの特定の場所に向けて、また、その中でシームレスに音を運ぶことにより、個々のユーザーのスペースに最適なスピーカー・レイアウトの適合を可能にします。NXPと協力し、DTS:X体験への容易なアクセスをお客様に提供できることを嬉しく思います」。

NXPのImmersiv3Dによるオーディオ・システム開発の革新

従来のオーディオ・システム設計アプローチでは、制御された複雑な低レイテンシ・オーディオ処理によりオーディオとビデオの同期化を可能にするため、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)を使用していました。従来の組み込みシステムは長年にわたって進化し、現在は最新の3Dオーディオ・フォーマットの処理が可能になっていますが、オーディオ・システムの設計には最新の先進プロセッサ・コアの利点をさらに活用することが必要です。革新的なImmersiv3Dオーディオ・ソリューションはNXPのi.MX 8Mプロセッサ・ファミリとともに、スケーラブルなオーディオ処理をシステム・オン・チップ(SoC)Armコアに統合する先進的なアプローチを採用しています。このアプローチは高価なディスクリートDSPのほか、以前は企業専用だったDSP設計基盤を不要にし、ライセンス可能なコアの採用を可能にします。

NXPのコンシューマ市場向けi.MXアプリケーション・プロセッサ担当副社長のMartyn Humphriesは、次のようにコメントしています。「私たちは消費者の期待にすべて応えました。テレビはUltra HD 4Kから8Kへと進化し、優れたホーム・エンターテインメント・システムの技術革新をリードするとともに、画面の薄型化が進展しています。テレビの薄型化により、ホーム・エンターテインメントに最大の影響を与える可能性のある高品質スピーカーを追加するための厚みが不足するようになっています。Immersiv3Dオーディオ・ソリューションは消費者の経済的負担を軽減する補完的なホーム・スピーカー・システムで3Dオーディオを実現することにより、この問題を解消します」。

新ソリューションはデジタル世代のコネクテッド・コンシューマに最適なイマーシブなマルチチャネル・オーディオ再生、自然な言語処理、音声機能などのハイエンド・オーディオ機能を提供します。

NXPのImmersiv3Dによるスマート体験の実現

NXPのImmersiv3Dオーディオ・ソリューションはオーディオの開発者、設計者、インテグレータに対し、コスト低減と同時にインテリジェンスや人工知能(AI)機能の追加を可能にする先進技術を提供します。これにより、クルマの騒音などの特定の音要素のみを除去する選択的ノイズ・キャンセリングや、話者のなまりや言語を変更するスピーチ処理などの拡張機能の開発が実現します。

このソリューションは音声機能拡張のための低コストで使いやすいイネーブルメントを提供します。NXPのImmersiv3Dとi.MX 8M Miniアプリケーション・プロセッサで構成されるオーディオ・システムは消費者に対し、ブランドを問わず異なるオーディオ・スピーカーを追加し、同時に同期化されたオーディオを自身のシステムから音声制御によりストリーミングするフレキシビリティを提供します。

製品の供給とデモ

NXPは1月8日から11日まで米国ネバダ州ラスベガスで開催されているCES 2019のNXPパビリオン(ブース番号:CP-18)でImmersiv3Dを含むi.MXアプリケーション・プロセッサ・ファミリを紹介します。

詳細については、NXPにお問い合わせください。 また、NXPのCES 2019報道関係者向け資料をNXP CES 2019プレスルームhttps://www.nxp.com/support/training-events/events/ces-2019/ces-2019-press-room:CES-PRESS-ROOM?tid=vanCES/MediaCenterにご用意しています。会期中も最新情報や写真を随時掲載しますので、ぜひご覧ください。

NXP Semiconductorsについて

NXP Semiconductorsは、よりスマートな世界を実現するセキュア・コネクションとセキュア・インフラを可能にし、人々の生活をより便利に、より良く、より安全にするソリューションを推進しています。組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXPは、セキュアなコネクテッド・ビークル、エンド・ツー・エンドのセキュリティ/プライバシー、スマートなコネクテッド・ソリューションの市場における技術革新をけん引しています。60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、NXPでは世界30か国強で3万名を超える従業員が活動しています。2017年の売上高は92.6億米ドルでした。詳細はWebサイトhttp://www.nxp.com/jp/ (日本語)をご覧ください 。

NXPジャパンはNXP Semiconductorsが開発および製造する車載、認証、インフラ/産業機器、コンシューマ向けのハイパフォーマンス・ミックスドシグナル製品やプロセッシング・ソリューション、高出力RF製品などを日本市場に提供しています。本社は東京都渋谷区で、大阪および名古屋に営業所があります。

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リリース日

2019年1月9日

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増田 清美

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