NXP、エッジ・コンピューティング向けのセキュアでスケーラブルなデバイス管理スイート「EdgeScale」を発表

NXP、エッジ・コンピューティング向けのセキュアでスケーラブルなデバイス管理スイート「EdgeScale」を発表

先進的でセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXP Semiconductors N.V.は、セキュアなエッジ・コンピューティング向けの管理スイートの提供を発表しました。新製品のEdgeScaleスイートは、IoTとエッジ・コンピューティング・デバイスのセキュアな製造と登録のためのクラウドベースのツールとサービス一式を提供します。このソリューションはデベロッパーに対し、アプリケーション開発にあたっての一般的なクラウド・コンピューティング・フレームワークの活用と無数のエッジ・デバイスの遠隔導入/管理を可能にするセキュアなメカニズムを提供します。

NXPのLayerscapeベースのプラットフォームはEdgeScaleを使用し、エッジ・ノード、センサ、各種デバイスに対するクラウド・フレームワークの接続を可能にし、IoT導入における特有の技術的課題を解決します。現在、リモート組み込み機器にソフトウェアやソフトウェア・アップデートをプロビジョニングする際には煩雑なマニュアル・プロセスが使用されていますが、EdgeScaleスイートはこのプロセスを自動化します。これをセキュアに実行するために、EdgeScaleスイートはNXPのTrust Architectureを活用しています。すべてのLayerscape SoCに統合されるこのユニークなハードウェア・アーキテクチャはセキュア・ブート、セキュアなキー・ストレージ、製造保護、ハードウェア・リソース分離、ランタイム中の改ざん検出などの必須機能を包含したハードウェアRoot of Trustを提供します。

Layerscape SoCデバイスは低コストで電力効率の高いシングルコア64ビットArm®ベース・デバイスから高性能16コア・プラットフォームまでを網羅しており、ネットワーキング、データ分析、コンピューティング集約型機械学習アプリケーションなどの広範なエッジ・コンピューティング・システムに最適です。

IHS Markitは現在、「インターネット接続可能デバイス」の普及台数が2025年までに700億を超えると予測しています。こうしたデバイスの多くがリモート・クラウド・ホスト型サーバーに直接接続されますが、ネットワークのエッジでのセキュア・コンピューティングの適切なサイズ調整とポジショニングを必要とします。IHS Markitの組み込みプロセッサ担当主席アナリストのTom Hackenberg氏は次のようにコメントしています。「すべての用途に適したサイズのIoTやクラウドは存在しないかもしれません。一方で、エンド・ツー・エンドのRoot of Trustセキュア・ネットワーキング環境を提供できる統合されたスケーラブルなデバイス管理ソリューションでの各種エッジ・コンピューティング・フレームワークのサポートを可能にする包括的ネットワーク・プラットフォームに対する市場ニーズが存在しています。」

EdgeScaleスイートはデベロッパーに対し、3つのレベルの管理機能を提供します。

  1. 迅速な開発とカスタマイズを可能にするポイント・アンド・クリック・ダッシュボード
  2. 優れた制御機能により大規模な導入を管理するコマンド・ライン・インターフェース(CLI)
  3. いかなるクラウド・コンピューティング・フレームワークとも統合可能なRESTful API。これにより、OEM企業はユニークなエンドユーザー・エクスペリエンスの提供が可能

NXPのデジタル・ネットワーキング担当上席副社長のTareq Bustamiは次のようにコメントしています。「最近のIoTセキュリティに対する不安を考えれば、お客様にとって現場のすべてのデバイスが最新の認証済みファームウェアとアプリを動作させていることの検証が極めて重要な意味を持つようになっています。Layerscape SoCプラットフォーム上でEdgeScaleを使用することにより、エッジ・コンピューティング向けのセキュアなデバイス管理のための便利なメカニズムをお客様に提供します。」

マイクロソフトのMicrosoft Azure IoT担当ダイレクターのSam George氏は次のようにコメントしています。「デバイス・セキュリティとマネジメントはIoT Edgeの成功のための重要な要件です。EdgeScaleとLayerscapeのAzure IoT Edgeへの統合は、セキュアでスケーラブルなIoTシステムとソリューションの開発と導入のためのツールをお客様に提供します。」

EdgeScaleスイートはLayerscapeソフトウェア開発キット(SDK)の一部として2018年3月に提供開始予定で、2月27日から3月1日までドイツのニュルンベルクで開催されているEmbedded World 2018会期中にはNXP Edge Corridorでデモを行います。EdgeScaleとLayerscapeエッジ・コンピューティング・プラットフォームの使用により、エッジ・ノード、センサ、各種デバイスへのクラウド・フレームワークの接続が可能になり、クラウド・データセンタへのIoT接続に特有の技術的課題が解決されます。

NXP Semiconductorsについて

NXP Semiconductorsは、よりスマートな世界を実現するセキュア・コネクションとセキュア・インフラを可能にし、人々の生活をより便利に、より良く、より安全にするソリューションを推進しています。組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXPは、セキュアなコネクテッド・ビークル、エンド・ツー・エンドのセキュリティ/プライバシー、スマートなコネクテッド・ソリューションの市場における技術革新をけん引しています。60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、NXPでは世界30か国強で3万名を超える従業員が活動しています。2017年の売上高は92.6億米ドルでした。詳細はWebサイトhttp://www.nxp.com/jp/ (日本語)をご覧ください。

NXPジャパンはNXP Semiconductorsが開発および製造する車載、認証、インフラ/産業機器、コンシューマ向けのハイパフォーマンス・ミックスドシグナル製品やプロセッシング・ソリューション、高出力RF製品などを日本市場に提供しています。本社は東京都渋谷区で、大阪および名古屋に営業所があります。

NXP、NXPロゴ、LayerscapeはNXP B.Vの商標です。他の製品名、サービス名は、それぞれの所有者の商標です。ArmはArm Ltd.またはEU/その他の地域における子会社の登録商標です。All rights reserved. © 2018 NXP B.V.

リリース日

2018年3月1日

お問い合わせ

増田 清美
Tel: 050-3823-7031
kiyomi.masuda@nxp.com