NXP、エッジ・デバイス向けに新たな機械学習開発環境を発表

NXP、エッジ・デバイス向けに新たな機械学習開発環境を発表

ハイライト

  • TensorFlow Lite、Caffe2、その他のニューラル・ネットワーク・フレームワーク、非ニューラルMLアルゴリズムをサポートする包括的な機械学習(ML)ツールキットのNXPエッジ・インテリジェンス環境(eIQ)を発表
  • 音声、視覚、異常検出アプリケーション向けに、データ収集、トレーニング済みモデルを搭載し、ユーザーによる機能カスタマイズが可能なターンキー統合型MLソリューションを発表
  • i.MXアプリケーション・プロセッサ/Layerscapeプロセッサ向けのセキュアなデバイス・オンボーディング、プロビジョニング、コンテナ管理によりNXPのEdgeScaleを拡張

重点アプリケーションに向けたNXPのeIQエッジ・インテリジェンス・ソフトウェア環境とカスタマイズ可能なシステムレベル・ソリューションは、エッジ・ノード開発者に対し、クラウドにおける機械学習(ML)の飛躍的成長をけん引する数学的進化を可能にします。

eIQソフトウェア環境は広範な産業、IoT、車載アプリケーション向けのリソースに制約のあるエッジ・デバイスでの高効率駆動のためのクラウド・トレーニング済みMLモデルの構築と最適化に必要なツールで構成されています。量産可能なターンキー・ソリューションは特に、音声、視覚、異常検出アプリケーションをターゲットとしています。NXPはMLエキスパートになるために必要な莫大な投資を不要にすることにより、自社製品に機械学習能力を必要とする多くのお客様をサポートします。

NXPの上席副社長兼マイクロコントローラ担当ゼネラル・マネージャーのGeoff Leesは、次のようにコメントしています。「私たちはエッジ・ノードでの処理がお客様の機械学習導入を実際にけん引するカギであることを以前から認識しており、人工知能機能のクラウドからエッジへの移行に対するアクセス可能性や使いやすさを強化するために、スケーラブルなMLソリューションとeIQツールを開発しました」。

eIQはNXPのすべてのマイクロコントローラ(MCU)/アプリケーション・プロセッサ製品ラインに対応するとともに、エッジ・デバイスへのML実装の際に開発者が必要とするビルディング・ブロックを提供します。NXPのeIQは機械学習を取り巻く環境の変化に対応し、機能の拡大を継続しています。現在、eIQが提供する機能には、データ取得/キュレーション・ツール、TensorFlow Lite、Caffe2、CNTK、Arm® NNなどの広範なニューラル・ネット(NN)フレームワーク/推論エンジン向けモデル変換、GLOWやXLAなどの急成長中のNNコンパイラに対するサポート、サポート・ベクター・マシンやランダム・フォレストなどの従来からのMLアルゴリズム、NXPのエンベデッド・プロセッサ上でのヘテロジニアス処理向けモデル展開のためのツールなどがあります。

また、NXPはMLアプリケーションの実現のため、エッジでのデータ収集、キュレーション、処理方法を統合するソフトウェア・インフラであるEdgeScaleを2018年2月に発表しました。EdgeScaleはクラウドベース人工知能(AI)/MLサービスへのシームレスな統合と、低コストMCUから高性能i.MXアプリケーション・プロセッサ/Layerscapeプロセッサに至るまでのすべてのNXPデバイス上でのクラウド・トレーニング済みモデルと推論エンジンの採用を可能にします。

eIQ環境をベースとし、NXPは視覚、音声、異常検出モデルのエッジベース学習とローカル実行向けのターンキー・ソリューションを発表しました。こうしたシステムレベル・ソリューションはお客様自身の差別化を可能にするとともに、完全機能アプリケーションの構築に必要なハードウェア/ソフトウェアを提供します。ソリューションはモジュール型で、お客様はシンプルなプラグインにより自社製品の機能を容易に拡張することができます。例えば、音声認識モジュールはNXPの視覚認識ソリューションを採用した製品への容易な追加が可能です。

NXP、IoT Solutions World Congressに出展

10月16日から18日までスペインのバルセロナで開催されたIoT Solutions World Congressで、NXPはこうした機能を統合したリアルタイム・アプリケーションのデモを実施しました。ドローンを使用したこのデモでは、オペレーター・アクセスのための顔認証、オペレーターの安全性確保のための物体認識、ローカル音声制御コマンド、ドローン運転中の機能停止を予測する異常検出向けサブシステムを備えた模擬工場フロアを紹介しました。

NXP、Arm TechConに出展

NXPは10月16日から18日まで米カリフォルニア州サンノゼで開催されたArm TechConに最新のエッジ・コンピューティング・ソリューションを出展しました。NXPの広範な組み込みプロセッシング・ポートフォリオを採用したeIQツールとMLアプリケーションの汎用性を、NXPブースとオートモーティブ・パビリオンで紹介しました。

  • カスケード学習:高性能i.MX 8QM上での顔認証トレーニングと、ミッドレンジのi.MX 8QXP/i.MX 8Mアプリケーション・プロセッサ上でのセキュアなDockerコンテナを使用した抽出推論エンジン
  • MCUレベルのインダストリー4.0 MLアプリケーション:新製品のLPC5500 MCU上でのCIFAR-10を使用したCMSIS-NN性能ベンチマーキング、Cortex®-M4FベースKinetis MCUを使用した従来からの機械学習技術による異常検出機能
  • 以下のソリューションを使用したローカルな音声/視覚MLアプリケーション
    • 統合DSP、セキュリティ機能、超低消費電力動作を特長とする新製品のi.MX RT600クロスオーバー・プロセッサ
    • i.MX RT1050クロスオーバー・プロセッサを使用したローカルなウェイクワード/エンドユーザー・プログラマブル音声制御向けの音声対応ソリューション
    • Au-Zone DeepView MLキットにより実現した視覚ソリューション:i.MX 8QMによる電子レンジ向け食品認識、低コストi.MX RT1050クロスオーバー・プロセッサによる交通標識認識

NXP Semiconductorsについて

NXP Semiconductorsは、よりスマートな世界を実現するセキュア・コネクションとセキュア・インフラを可能にし、人々の生活をより便利に、より良く、より安全にするソリューションを推進しています。組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXPは、セキュアなコネクテッド・ビークル、エンド・ツー・エンドのセキュリティ/プライバシー、スマートなコネクテッド・ソリューションの市場における技術革新をけん引しています。60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、NXPでは世界30か国強で3万名を超える従業員が活動しています。2017年の売上高は92.6億米ドルでした。詳細はWebサイトhttp://www.nxp.com/jp/ (日本語)をご覧ください。

NXPジャパンはNXP Semiconductorsが開発および製造する車載、認証、インフラ/産業機器、コンシューマ向けのハイパフォーマンス・ミックスドシグナル製品やプロセッシング・ソリューション、高出力RF製品などを日本市場に提供しています。本社は東京都渋谷区で、大阪および名古屋に営業所があります。

NXP、NXPロゴ、Layerscape、EdgeScale、eIQはNXP B.Vの商標です。他の製品名、サービス名は、それぞれの所有者の商標です。Arm、CortexはEUおよびその他の国におけるArm Ltdまたは子会社の商標または登録商標です。All rights reserved. © 2018 NXP B.V.

リリース日

2018年10月25日

お問い合わせ

増田 清美

Tel: 050-3823-7031

kiyomi.masuda@nxp.com