NXP、最高のマイクロコントローラ・リアルタイム・ベンチマーク性能を実現するi.MX RTクロスオーバー・プロセッサを発表

NXP、最高のマイクロコントローラ・リアルタイム・ベンチマーク性能を実現するi.MX RTクロスオーバー・プロセッサを発表

業界初のArm® Cortex®-M7ベース・クロスオーバー・プロセッサは、600MHz時に3020のCoreMarkスコア、1284 DMIPS、20nsの割り込みレイテンシを実現。量産を開始しており、価格は競合ソリューションに比べ数分の1

NXP Semiconductors N.V.はコストを最小化しながら高い性能と統合度を両立させたクロスオーバー・ソリューションであるi.MX RTシリーズを発表しました。よりスマートでより「アウェア」なエッジ・コンピューティングに対するニーズが高まり、IoTの開発に極めて重要になっていることから、エッジ・デバイスには可能な限り低コストで、信頼性の高いセキュリティと確実なプライバシー機能とともに、最高のコンピューティング性能を提供することが期待されています。基本的な機能に合わせて、グラフィック/ディスプレイ・サポートなどのイネーブラーやシームレスなコネクティビティが必要になっていることから、システム・レベルでのコストが増加し、市場投入期間が長期化しています。

NXPはこうした課題に対応するため、アプリケーション・プロセッサの高い性能と機能を備え、従来のマイクロコントローラ(MCU)の使いやすさと確実なリアルタイム動作も提供するi.MX RTクロスオーバー・プロセッサを開発しました。オーディオ・サブシステム、コンシューマ機器、ヘルスケア、ホーム/ビルディング・オートメーション、産業用コンピューティング、モーター制御、電力変換などの用途に最適です。

新製品のi.MX RTクロスオーバー・プロセッサはシステム・レベルのコストを低減し、高度な統合と豊かなユーザー・エクスペリエンス(グラフィック、ディスプレイ、オーディオ)を提供します。高密度SRAM(記憶保持動作が不要な随時読出し書込みメモリ)とDC/DCコンバータの統合により、1ドルあたりの性能を非常に高いレベルに向上しています。外付けメモリ向けの高速でセキュアなインターフェースの統合により組み込みフラッシュを不要にしていることから、製品コストの低減とフラッシュ・プログラミング・コストの大幅な低減を実現します。

EEMBCのプレジデントのMarkus Levy氏は「組み込み設計者は、トレードオフ関係にある最終製品の性能とコストの最適なバランスの実現を求められています。性能とコスト面でのi.MX RTの飛躍的進歩は、NXPの革新的技術と実際の市場ニーズに対する理解を裏付けています」と述べ、さらに「この種のユニークなアプローチは、『数千もの』IoTアプリケーションにわたって組み込み設計を大きく変革します」と語りました。

性能と消費電力の比較

新しいi.MX RT1050はリアルタイム動作とアプリケーション・プロセッサ・レベルの機能を備えた最高性能のArm Cortex-M7ベース・デバイスです。600MHz時に他のCortex-M7製品に比べ1.5倍、既存のCortex-M4製品に比べ2倍以上の高速化を実現しています。この高い性能とCortex-M7コアの組み合わせにより、世界の全Arm Cortexベース製品の中で最も低い20ナノ秒の割り込みレイテンシを実現しました。さらに、512KBの密接合メモリ(TCM)SRAMの統合により、リアルタイムIoTアプリケーション向けに非常に高効率のコア性能が維持されています。

統合したDC/DCコンバータは外付けPMICを不要にするだけでなく、競合のMCUソリューションに比べ2~4倍高いアクティブ電力効率(mWあたりのCoreMark)を可能にします。i.MX RT1050は110µA/MHz(フル動作)で、競合のCortex-M7ベースMCUに比べ2~3倍高い性能を実現しています。

統合と使いやすさ

i.MX RT1050は複数の外付けメモリ・インターフェース・オプションにより、先進GUI、高性能HMI、設計の柔軟性向上を可能にします。高セキュリティの組み込み設計を可能にしているのは、高効率AES-128暗号化エンジン、ハイ・アシュランス・ブート(HAB)、オンザフライQSPI Flash Decryptionです。

MCUのお客様はMCUXpressoソフトウェア/ツール、IAR Systems、Arm Keil MDKなどの現状のツールチェーンを活用し、設計時間の短縮とツールのリユースが可能になります。また、FreeRTOS、Arm Mbed™ OS、Zephyr™ OSなどのオープンソース・リアルタイム・オペレーティング・システムのほか、ソフトウェア・ライブラリ、オンライン・ツール、サポートを提供するグローバルなArmエコシステムにより、迅速な開発と容易なプロトタイプ制作が可能です。Arduino™ハードウェア・シールドと互換の低コスト評価キット(EVK)を使用すれば、開発を迅速化できます。すぐに利用可能なNXPのUSB Type-Cシールド・ボードはArduinoヘッダを通じてi.MX RTとともに動作し、開発をさらに容易にします。

NXPの上席副社長兼マイクロコントローラ担当ゼネラル・マネージャーのGeoff Leesは「i.MX RT製品は市場の他の製品をはるかに凌駕します。お客様は現状のツールチェーンやエコシステムを使用しながら、アプリケーション・レベルの性能向上を実現できます。また、サプライチェーンでは、パッケージがより大型のさまざまなMCUに比べ、少ピン数のシリアル・フラッシュはプログラミングが極めて容易になります」と述べ、さらに「GHz Cortex-Mの開発競争に乗り遅れないでください」と語りました。

価格と供給

業界をリードする性能と電力効率を提供するi.MX RTシリーズは手頃な価格で提供されます。2~4層PCBによりBOMコストが低減しているほか、大型MCU上でのオンチップ・フラッシュのプログラミングに比べ、外付けフラッシュのプログラミングによりコスト節減が可能になります。

機能、価格帯、パッケージングにより柔軟性を最大化した2つのファミリは以下の通りです。

  • i.MX RT1050:すでに量産を開始しており、10,000個一括購入時の単価は2.98米ドルです。
  • i.MX RT1020:2018年第2四半期に提供開始予定で、10,000個一括購入時の単価は2.18米ドルです。

Arm TechConに出展

NXPは10月24日(火)から10月26日(木)まで米国カリフォルニア州サンタクララで開催されたArm TechCon 2017に出展しました。

  • i.MX RTによるオーディオ再生デモをNXPブース(ブース番号:#500)で実施しました。
  • 10月25日(水)11:30からセッション「The Convergence of Applications Processors and Microcontrollers Unfolds with the Advent of High-Performance Arm Cortex-M7 Based Devices」を開催しました。

製品画像は

http://www.globenewswire.com/NewsRoom/AttachmentNg/b5a14333-e107-4e03-998e-5c98b37647f3 からダウンロードいただけます。

NXP Semiconductorsについて

NXP Semiconductorsは、よりスマートな世界を実現するセキュア・コネクションとセキュア・インフラを可能にし、人々の生活をより便利に、より良く、より安全にするソリューションを推進しています。組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXPは、セキュアなコネクテッド・ビークル、エンド・ツー・エンドのセキュリティ/プライバシー、スマートなコネクテッド・ソリューションの市場における技術革新をけん引しています。60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、NXPでは世界33か国強で3万1,000名の従業員が活動しています。2016年の売上高は95億米ドルでした。詳細はWebサイトhttp://www.nxp.com/jp/ (日本語)をご覧ください。

NXPジャパンはNXP Semiconductorsが開発および製造する車載、認証、インフラ/産業機器、コンシューマ向けのハイパフォーマンス・ミックスドシグナル製品やプロセッシング・ソリューション、高出力RF製品などを日本市場に提供しています。本社は東京都渋谷区で、大阪および名古屋に営業所があります。

NXP、NXPロゴはNXP B.Vの商標です。他の製品名、サービス名は、それぞれの所有者の商標です。Arm、CortexはARM Ltd.またはEU/その他の地域における子会社の登録商標です。All rights reserved. © 2017 NXP B.V.

リリース日

2017年11月01日

お問い合わせ

増田 清美
Tel: 050-3823-7031
kiyomi.masuda@nxp.com