NXP、OmniPHYを買収、自動運転と車載ネットワークの技術革新を加速

NXP、OmniPHYを買収、自動運転と車載ネットワークの技術革新を加速

  • OmniPHYは100BASE-T1 / 1000BASE-T1標準などの15のIPファミリを提供する高速車載イーサネットIPのパイオニア企業
  • OmniPHYの買収により、NXPの広範な車載ポートフォリオに高速イーサネットが追加
  • 今回の買収により、最大100GbpsのIPエクスペリエンスなど自動運転に必要とされる重要な専門技術とイーサネット技術を提供

世界最大の車載半導体サプライヤであるNXP Semiconductors N.V.注1は、車載イーサネット・サブシステム技術のプロバイダであるOmniPHYを買収しました。OmniPHYは自動運転に必要な高速データ伝送を可能にする技術である車載イーサネットなどの専門技術で業界をリードしています。OmniPHYの先進高速技術と、車載ネットワーク分野で業界をリードするNXPのポートフォリオ、蓄積したノウハウや技術との融合により、NXPは自動車メーカーに対する次世代データ伝送ソリューションの提供でユニークな地位を確立します。なお、買収の金銭的条件は開示していません。

自動運転車とコネクテッド・カーの増加に伴うさまざまな要件への対応が迫られる中で、データ処理容量の増大と高速化に対するニーズにけん引され、車載ネットワーキングの革命が進行しています。新しい先進自動運転システムには、ギガビット・レベル以上のデータ速度が求められます。次世代自動車に向けた現在の計画では8個以上のカメラ、高解像度レーダー、ライダー(LiDAR)、V2X機能が要求されており、このすべての機能について、現在の車載ネットワークにおける急激なデータ量増加のチャレンジが発生しています。こうした要件と、コネクテッド・カーの新たなビジネス機会実現のためのデータ・オフロードに対する最新の車載技術ニーズにより、極めて近い将来にテラバイト・レベルのデータ処理が一般的になります。

Strategy Analyticsのグローバル・オートモーティブ・プラクティス担当エグゼクティブ・ダイレクターのIan Riches氏は、次のようにコメントしています。「自動運転時代の困難な課題の1つが、クルマ周りのデータ伝送をできる限り高速に、いかに行うかです。カメラとディスプレイによって、2020年までに車内の高速リンクの数が1億5,000万に増加します。さらに、自動運転車システムにより、高速リンクの数は2030年までに11億に達する見通しです」。

自動運転エコシステムが新たな車載データ要件への対応を実現する中で、多くのエコシステムが試験的な応急措置として依存してきたのがエンタープライズ・ネットワーキング・ソリューションでした。しかし、長期的なソリューションには車載グレードへの対応と、実装を可能にするサイズと重量が求められます。1000BASE-T1イーサネットの車載分野への移行をすでに進めているOmniPHYの買収により、NXPは急速に進化を遂げているこの分野で重要な地位を確立できます。

NXPの副社長兼車載イーサネット・ソリューション担当ゼネラル・マネージャーのAlexander E. Tanは、次のようにコメントしています。「NXPは車載ネットワーク分野で豊富な経験を持っています。CAN、LIN、FlexRayにおけるリーダーシップ的な地位にいることで、私たちは車載ネットワークに関する独自の視点を持っています。OmniPHYのチームや技術が加わることは、広範な高帯域ネットワーキング・ポートフォリオの足らない部分を埋めるピースになります」。

OmniPHYは100BASE-T1 / 1000BASE-T1標準向け高速車載イーサネットIPと車載認証済みIPのパイオニア企業です。OmniPHYは6年の歴史の中で、世界最大のコンシューマ機器企業数社と協力するとともに、車載/産業用イーサネットなどの急成長市場向けに競争力の高い「1st-silicon-right」ソリューションを開発してきました。OmniPHYのインターフェースIP、通信技術とNXPの車載ポートフォリオは、車載イーサネット向けの「ワンストップ・ショップ」を構成します。両社の技術的相乗効果の中核となるのは、最先端のプロセスを用いた1.25~28Gbps PHY設計と先進プロセスの10/100/1000BASE-T1イーサネットです。

OmniPHYのCEOであるRitesh Saraf氏は、次のようにコメントしています。「フロントシートから自動運転の技術革新に至るまでの広範な車載エレクトロニクスのリーダーであり、人々の生活を革新するNXPに加わることを非常に嬉しく思います。私たちのチームと技術の統合によって、お客様に高品質でワールドクラスの車載イーサネットの革新的技術を提供する車載イーサネット・ソリューションの実現が加速度的に進展することになります」。

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NXPのネットワーキング・イノベーション

注1. 出典:Strategy Analytics 2017

NXP Semiconductorsについて

NXP Semiconductorsは、よりスマートな世界を実現するセキュア・コネクションとセキュア・インフラを可能にし、人々の生活をより便利に、より良く、より安全にするソリューションを推進しています。組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXPは、セキュアなコネクテッド・ビークル、エンド・ツー・エンドのセキュリティ/プライバシー、スマートなコネクテッド・ソリューションの市場における技術革新をけん引しています。60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、NXPでは世界30か国強で3万名を超える従業員が活動しています。2017年の売上高は92.6億米ドルでした。詳細はWebサイトhttp://www.nxp.com/jp/ (日本語)をご覧ください。

NXPジャパンはNXP Semiconductorsが開発および製造する車載、認証、インフラ/産業機器、コンシューマ向けのハイパフォーマンス・ミックスドシグナル製品やプロセッシング・ソリューション、高出力RF製品などを日本市場に提供しています。本社は東京都渋谷区で、大阪および名古屋に営業所があります。

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リリース日

2018年9月4日

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