NXP、機械学習推論の効率を向上するOpen Neural Network Exchange(ONNX)フォーマットに対するサポートを発表<

NXP SemiconductorsはNXPのエッジ・インテリジェンス環境(eIQ)でのOpen Neural Network Exchange(ONNX)フォーマットのサポートを発表しました。NXPのeIQは包括的な機械学習(ML)ツールキットで、OEM企業がエッジにニューラル・ネットワークや関連推論エンジンを導入する際に性能ニーズとシステム・コストの最適バランスの実現を可能にします。

ONNXは既存の人工知能(AI)フレームワーク間でのトレーニング済みモデルの移行を可能にするディープ・ラーニング(深層学習)モデルのためのオープン・スタンダードです。NXPのeIQはモデルをONNXフォーマットでインポートすることにより、1つのフレームワークでのトレーニングとともに推論のための別のフレームワークへの移行を可能にします。ML開発の際に、NXPのMCU、高性能i.MX RTクロスオーバー・プロセッサ、高集積i.MX/Layerscapeアプリケーション・プロセッサのスケーラブルなポートフォリオすべてで推論エンジンの採用が可能になります。

NXPのAI技術センターを統括するMarkus Levyは、次のようにコメントしています。「私たちはお客様が多数の機械学習フレームワークから選択する際に、最大限のフレキシビリティと自由度を提供したいと考えています。相互運用可能なMLエコシステムはイノベーションをけん引するカギであり、これにより、設計者はアプリケーションに必要な開発を自由に進めることができます。ML開発に携わるNXPのお客様のコミュニティに対しONNXのメリットを提供できることを嬉しく思います」。

Facebook、AWS、マイクロソフトが作成したコミュニティ・プロジェクトであるONNXは、ニューラル・ネットワーク・モデルのための共通の方法を提供する相互運用可能なAIモデル向けのオープン・エコシステムです。ONNXモデルは現在、Caffe2、Microsoft Cognitive Toolkit、MXNet、PaddlePaddle、PyTorchでサポートされており、他の多くの共通フレームワークやライブラリ向けのコネクタも用意されています。ONNXの詳細については、https://onnx.ai/ をご覧ください。

NXP Semiconductorsについて

NXP Semiconductorsは、よりスマートな世界を実現するセキュア・コネクションとセキュア・インフラを可能にし、人々の生活をより便利に、より良く、より安全にするソリューションを推進しています。組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXPは、セキュアなコネクテッド・ビークル、エンド・ツー・エンドのセキュリティ/プライバシー、スマートなコネクテッド・ソリューションの市場における技術革新をけん引しています。60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、NXPでは世界30か国強で3万名を超える従業員が活動しています。2017年の売上高は92.6億米ドルでした。詳細はWebサイトhttp://www.nxp.com/jp/ (日本語)をご覧ください。

NXPジャパンはNXP Semiconductorsが開発および製造する車載、認証、インフラ/産業機器、コンシューマ向けのハイパフォーマンス・ミックスドシグナル製品やプロセッシング・ソリューション、高出力RF製品などを日本市場に提供しています。本社は東京都渋谷区で、大阪および名古屋に営業所があります。

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リリース日

2018年12月6日

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増田 清美

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