NXPの広範なエッジ・プロセッサがPSA Certified認定を取得

    ハイライト
  • NXPはマイクロコントローラ(MCU)、クロスオーバー・プロセッサからアプリケーション・プロセッサに至るまでの業界で最も広範なエッジ・プロセッシング・ソリューションに対するArmのPlatform Security Architecture(PSA)認定スキームのPSA CertifiedとSecurity Evaluation Scheme for IoT Platforms(SESIP)の認定を発表
  • PSAとSESIPの認定により、インダストリアル/IoTアプリケーション向けのスケーラブルでセキュアなプロセッシングのけん引におけるNXPの長年にわたるリーダーシップがさらに強固に
  • PSA CertifiedはNXPを含む業界全体に向けたArm主導のイニシアチブで、セキュリティ・テストへのシンプルで包括的なアプローチを提供

NXP Semiconductorsはミュンヘン安全保障会議の「信頼の憲章(Charter of Trust)」と、IoTのためのセキュリティのけん引に向けたNXPのコミットメントに基づき、広範なプロセッサ・ファミリがArm®のPlatform Security Architecture(PSA)認定スキームであるPSA Certified™のレベル1に認定されたと発表しました。

NXPはIoT認定の断片性解消に向けて統一的なPSA / SESIPセキュリティ・スキームを策定するために、数十年にわたり蓄積したセキュリティの専門知識と、業界パートナーとの協力におけるリーダーシップを活用しました。電力効率の高いMCU(LPC55S00)からクロスオーバー・プロセッサ(i.MX RT1050、i.MX RT1060、i.MX RT600)、さらに高性能i.MXアプリケーション・プロセッサ(i.MX 7ULP、i.MX 8M Nano、i.MX 8M Mini、i.MX 8QuadXPlus、i.MX 8QuadMax)までの製品がPSA Certifiedのレベル1に認定されました。LPC55S00、i.MX RT1050、i.MX RT1060、i.MX 7ULPもSESIPのレベル1に認定されており、その他の製品ファミリもまもなく認定を取得します。PSAとSESIPの認定を取得するためのセキュリティ要件の独立的な検証は、世界最大の独立セキュリティ評価ラボであるBrightsightによって実施されました。

NXPの上席副社長兼マイクロコントローラ担当ゼネラル・マネージャーのGeoff Leesは、次のようにコメントしています。「市場では消費者からの信頼を高めるセキュリティ標準が待たれていました。PSAとSESIPはそうした保証を提供するほか、セキュアなインダストリアル/IoTソリューションのより迅速な普及への道を拓きます。私たちは統一的な認定標準の策定のためにエコシステム・パートナーと協力するとともに、セキュリティとプライバシーのレベル向上に向けてユニークな価値をさらに創出しています」。

BrightsightのCEOのDirk-Jan Out氏は、次のようにコメントしています。「BrightsightはこのようなPSA Certified / SESIPプロジェクトに関してNXPと協力できることを嬉しく思います。両スキームはIoTデバイスのセキュリティを強化し、バリュー・チェーンでより高いレベルのトラストを構築します。このトラストはIoTの成功において不可欠です。PSA CertifiedとSESIPの主要なパートナーの1つとして、セキュアな製品の提供に対するNXPのコミットメントをサポートするセキュリティ・ラボ/アドバイザリー・パートナーであることを誇りに思います」。

PSA / SESIP認定製品はすべて分離されたセキュアな実行環境を実装しており、ユーザーのアプリケーションから製品を切り離すことによってセンシティブな資産を保護します。IoTのトラストの基礎となっているのが、セキュアに保存されたデバイスの鍵を使用して不変のハードウェア・ベース「root-of-trust(RoT)」を生成するNXPのROMベース・セキュア・ブート・プロセスです。ブートローダーからオペレーティング・システム、アプリケーション・ソフトウェアまでのソフトウェア・スタック全体が、ハードウェアRoTから「信頼の連鎖(Chain of Trust)」の形成に至るまで認証を受けています。最近発表したいくつかのクロスオーバー・プロセッサ/MCUも、SRAMに固有の自然変動を使用してオンデマンドで鍵を生成するSRAMベースの SRAMベースのPhysically Unclonable Function(PUF)を統合しています。公開鍵インフラストラクチャ(PKI)あるいは非対称暗号化のセキュリティは、Trusted Computing Group(TCG)に定義されているように、Device Identity Composition Engine(DICE)セキュリティ規格を通じて強化されています。

NXPの包括的な『設計段階からのセキュリティ』原則と機能により、NXPの組み込みプロセッサはPSAとSESIPに規定されたレベル1標準を超過達成しており、組み込みプロセッサ・ファミリの多くはレベル2標準に対応可能です。

Armのエマージングビジネス・グループ担当バイスプレジデント兼ゼネラル・マネージャーのPaul Williamson氏は、次のようにコメントしています。「1億個のデバイスがつながる世界が構築されつつある中で、コネクテッド・デバイス、その収集データ、デバイスの大規模な普及におけるトラストの確保は私たち業界の責任です。PSA CertifiedによりIoTソリューション・デベロッパーやデバイス・メーカーは、自社のソリューションがPSAの原則に合致したセキュアな基礎に基づき設計されていることを検証できるようになります。NXPはレベル1のPSA Certified製品ファミリを提供する初のパートナーの1社です」。

IoTのための包括的セキュリティをけん引

PSA CertifiedとSESIPに加え、NXPは世界各国の政府機関や国際機関と協力しています。こうした機関とともに、NXPはセキュリティに関して予想される事柄、認証、要件、法律制定の調整をサポートしています。例えば、NXPは「信頼の憲章(Charter of Trust)」においてIoT関連の主要企業と協力したほか、欧州サイバーセキュリティ機構(ECSO)のメンバーであり、欧州ネットワーク情報セキュリティ機関(ENISA)との関係も構築しています。また、NXPは将来的なセキュリティ相互運用性の促進に向けてISO、FIDO、GlobalPlatform、NFCフォーラムなどの標準化団体に積極的に参加しています。さらに、主要アプリケーション向けのNXPソリューションは、レベルEAL 6+認証に至るまでのコモン・クライテリア(ISO/IEC 15408-1~3)を含む世界的なセキュリティ標準により認証を受けています。

NXPのセキュリティ・ソリューションの詳細については、https://www.nxp.com/applications/solutions/internet-of-things/secure-things:Secure-Things をご覧ください。

NXP Semiconductorsについて

NXP Semiconductorsは、よりスマートな世界を実現するセキュア・コネクションとセキュア・インフラを可能にし、人々の生活をより便利に、より良く、より安全にするソリューションを推進しています。組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXPは、セキュアなコネクテッド・ビークル、エンド・ツー・エンドのセキュリティ/プライバシー、スマートなコネクテッド・ソリューションの市場における技術革新をけん引しています。60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、NXPでは世界30か国強で3万名を超える従業員が活動しています。2018年の売上高は94.1億米ドルでした。詳細はWebサイトhttp://www.nxp.com/jp/(日本語)をご覧ください 。

NXPジャパンはNXP Semiconductorsが開発および製造する車載、認証、インフラ/産業機器、コンシューマ向けのハイパフォーマンス・ミックスドシグナル製品やプロセッシング・ソリューション、高出力RF製品などを日本市場に提供しています。本社は東京都渋谷区で、大阪および名古屋に営業所があります。

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リリース日

2019年3月1日

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