NXP、5Gカバレッジ拡大を可能にするマッシブMIMO向けRFパワー・トランジスタの新ファミリを発表

NXP Semiconductorsは独自の最新窒化ガリウム(GaN)技術を使用した32T32Rアクティブ・アンテナ・システム向けRFパワー・ディスクリート・ソリューションの新シリーズを発表しました。新シリーズは2.3GHzから4.0GHzまでの全セルラー周波数帯をカバーし、NXPの64T64R無線子局向けディスクリートGaNパワーアンプ・ソリューションの既存ポートフォリオを補完します。これにより、NXPは多入力多出力(マッシブMIMO)5G無線向けに最大のRF GaNポートフォリオを提供することになります。

5Gネットワークが世界で拡大し続ける中、モバイル・ネットワーク・オペレータは人口が極度に集中している都市部だけでなく、人口密度が低い都市部や近郊地域にも32T32R無線子局を増設し、マッシブMIMOのカバレッジを拡大しています。アンテナを32本組み合わせることにより、64本構成に比べてカバレッジのコスト効率が向上し、マッシブMIMOが実現するハイエンドの5G体験の維持を可能にします。

NXPの32T32Rソリューションは64T64Rソリューションと同じパッケージで2倍の出力を提供し、5Gコネクティビティ・ソリューション全体の小型軽量化を実現します。このピン互換性により、ネットワーク・オペレータはさまざまな周波数と出力レベルで急速に拡大を進めることができます。

NXPの副社長 兼 ハイパワー・ソリューション、ラジオ・パワー担当ゼネラル・マネージャーのJim Norlingは、次のようにコメントしています。「5G導入が世界で拡大し続ける中、ネットワーク・オペレータにはカバレッジ拡大と性能維持の両立が求められています。NXP製品は同じパッケージ・サイズで2倍の出力を提供することから、RFエンジニアは都市部と郊外における目立たない形での設置が容易で軽量小型の基地局を設計できます」。

GaNディスクリート・ソリューションの新シリーズは320W無線子局向けのアンテナ平均出力が10W、ドレイン効率が最大58%です。ドライバと最終段トランジスタが付属しており、アリゾナ州のNXPの新GaNファブで製造され、NXPの高度に線形化可能なRF GaN技術を使用しています。

詳細については、 http://www.nxp.com/DMSPRODUCTS でファクト・シートをご覧ください。

NXPの5G Access Edge製品ポートフォリオ
アンテナからプロセッサまで、NXPはインフラ、インダストリアル、オートモーティブ・アプリケーションにクラス最高の性能とセキュリティを実現する5Gの迅速な展開に向けた堅牢な技術ポートフォリオを提供しています。これらの製品としてはNXPのAirfast RFパワー・ソリューション・ファミリのほか、ワイヤレス・データ・リンク、固定ワイヤレス・アクセス、スモールセル・デバイス向けLayerscapeマルチコア・プロセッサ・ファミリなどがあります。詳細については、http://www.nxp.com/5G をご覧ください。


NXP Semiconductorsについて

NXP Semiconductors N.V.(NASDAQ: NXPI)はイノベーションを通じて、よりスマートな、安全で持続可能な世界を実現します。組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXPは、オートモーティブ、インダストリアル& IoT、モバイル、通信インフラの各市場で新たな可能性を拓いています。60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、NXPは世界30か国強で約3万1,000名の従業員を擁しています。2021年の売上高は110億6,000万米ドルでした。詳細はWebサイトwww.nxp.comをご覧ください。

NXPジャパンはNXP Semiconductorsが開発および製造するプロセッシング・ソリューション、認証技術、コネクティビティ、高出力RFやアナログ製品などを日本市場に提供しています。本社は東京都渋谷区で、名古屋および大阪に営業所があります。詳細はWebサイトwww.nxp.jp(日本語)をご覧ください。

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リリース日

2022年3月30日

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増田 清美

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kiyomi.masuda@nxp.com