NXP、新時代の先進的な産業/IoTエッジ・コンピューティング向けに新しいMCXマイクロコントローラ・ポートフォリオを発表


NXP、新時代の先進的な産業/IoTエッジ・コンピューティング向けに新しいMCXマイクロコントローラ・ポートフォリオを発表


  • 新しいMCXマイクロコントローラ(MCU)ポートフォリオは4つの新デバイス・シリーズで構成。共通プラットフォームをベースとし、製品開発を容易にするよう、広く使用されているNXPのMCUXpressoソフトウェア/開発ツール・スイートによってサポート
  • Arm® Cortex®-MコアをベースとしたMCXポートフォリオは、高性能MCX Nシリーズ、コスト効率の高いアナログ・フォーカスのMCX Aシリーズ、低消費電力ワイヤレス・コネクティビティ向けMCX Wシリーズ、超低消費電力MCX Lシリーズで構成
  • 新ポートフォリオはNXPによる機械学習専用アクセラレータを初めて搭載し、エッジにおける高性能推論を実現

NXP Semiconductorsはスマートホーム、スマート工場、スマートシティや、その他多くの新しい産業/IoTエッジ・アプリケーションにおいて、イノベーションを進化させる新しいMCXマイクロコントローラ・ポートフォリオを発表しました。MCXポートフォリオは4つのデバイス・シリーズで構成されており、共通プラットフォームをベースとし、広く使用されているNXPのMCUXpressoソフトウェア/開発ツール・スイートによってサポートされます。これにより、ユーザはポートフォリオ間でのソフトウェアの再利用を最大化でき、開発を加速できます。さらに、今回のポートフォリオにはNXPの新しい専用ニューラル・プロセッシング・ユニット(NPU)を初めて採用し、エッジでの推論処理を高速化することで、CPUコアだけの場合に比べ、機械学習スループットが最大30倍高速になります。

エッジ・デバイスの普及が進む中、MCUはここ数十年の間に飛躍的な進化を遂げました。MCUは今日の多くのエッジ・アプリケーションで中心的な役割を担っていますが、次世代のインテリジェント・アプリケーションでは消費電力、性能、セキュリティ、コネクティビティの選択などの複雑な開発要件を満たしつつ、全体のシステム・コストとエネルギー効率のバランスが取れた新しいクラスのMCUが必要とされるようになっています。MCXポートフォリオは共通のコア技術を基盤としており、ソフトウェアを最大限再利用できる統合ソフトウェア・スイートによってサポートされているため、こうした課題に柔軟に対応できます。MCXポートフォリオの拡大により、ユーザはアプリケーション要件に合った最適なデバイスを選択でき、ユーザの設計リソースを製品の差別化ポイントに集中させることができます。

NXP Semiconductorsの上級副社長 兼 エッジ・プロセッシング担当ゼネラル・マネージャーのRon Martinoは、次のようにコメントしています。「コネクテッド・デバイス数が750億に達しようとしている今、私たちはエッジ・コンピューティングの新時代を迎えつつあり、拡張性と最適性に優れ、現在だけでなく今後数十年にわたってエネルギー効率の高い産業/IoTエッジ・アプリケーションの基礎となる柔軟なMCUポートフォリオをどのように構成すべきか根本的に考え直す時期に来ています。MCUにおけるNXPの優れた実績をベースにした今回の新ポートフォリオはリアルタイム・ワークロードへの対応に必要な性能と統合性を提供し、イノベーションの新たな波を実現します」。

MCXポートフォリオを構成する4つのシリーズは使いやすさ、移行しやすさ、用途に応じたスケーリングを特長とし、ソフトウェアを最大限に再利用して開発コストを最小限に抑えることができます。高性能なArm Cortex-Mコアをベースとしており、豊富な周辺機能を統合しているため、柔軟な設計が可能です。MCXデバイスは最大4MBの内蔵フラッシュ・メモリ、低消費電力キャッシュ、先進的なメモリ管理コントローラに加え、最大1MBの内蔵SRAMにより、エッジ・アプリケーションのリアルタイム性能をさらに強化します。

機械学習とランタイム推論はNXPのeIQ® 機械学習ソフトウェア開発環境によってサポートされます。ユーザはeIQの使いやすいツールを活用してNPUまたはCPUコアを対象としたMLモデルをトレーニングし、MCU上に実装することができます。MCXファミリはNXPのセキュリティ・バイ・デザイン・アプローチで設計されており、変更不可能な「root-of-trust」を備えたセキュア・ブート、ハードウェアによる暗号化を提供し、一部ファミリにはEdgeLock®セキュア・サブシステムも組み込まれています。

MCXポートフォリオの特長

  • MCX N アドバンスド・シリーズは、セキュアでインテリジェントなアプリケーション向けに統合されたEdgeLockセキュア・サブシステムとリアルタイム推論用に高効率の演算アーキテクチャを持つ専用NPUを搭載したファミリで構成されます。
  • MCX A エッセンシャル・シリーズは、コスト制約のあるモーター制御、高精度データ・コンバータなどの高度なアナログ機能、迅速な市場投入が要求される広範なアプリケーション向けに不可欠な機能を提供します。
  • MCX W ワイヤレス・シリーズは、Bluetooth Low Energyなどの低消費電力の狭帯域コネクティビティを提供します。IoT機器にワイヤレス接続を簡単に追加することができ、エネルギー効率の高い無線により小型コネクテッド・システムのバッテリ駆動時間を延長します。
  • MCX L 超低消費電力シリーズは、消費電力重視のアプリケーション向けに業界最小レベルの静的/動的消費電力を実現し、従来のMCUに比べてバッテリ駆動時間を大幅に延長します。

各シリーズの詳細はnxp.com/MCXをご覧いただくか、NXPの営業所にお問い合わせください。

Embedded World 2022のNXPブース(ブース4A-222)でMCXポートフォリオの1つ、MCX Wシリーズのデモを行う予定です。


NXP Semiconductorsについて

NXP Semiconductors N.V.(NASDAQ: NXPI)はイノベーションを通じて、よりスマートな、安全で持続可能な世界を実現します。組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXPは、オートモーティブ、インダストリアル& IoT、モバイル、通信インフラの各市場で新たな可能性を拓いています。60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、NXPは世界30か国強で約3万1,000名の従業員を擁しています。2021年の売上高は110億6,000万米ドルでした。詳細はWebサイトwww.nxp.comをご覧ください。

NXPジャパンはNXP Semiconductorsが開発および製造するプロセッシング・ソリューション、認証技術、コネクティビティ、高出力RFやアナログ製品などを日本市場に提供しています。本社は東京都渋谷区で、名古屋および大阪に営業所があります。詳細はWebサイトwww.nxp.jp(日本語)をご覧ください。

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© 2022 NXP B.V.

リリース日

2022年6月16日

お問い合わせ

増田 清美

Tel: 070-3627-6472

kiyomi.masuda@nxp.com