企業責任

NXPは、誠実性および公正性に対する永続的な評価を確立することで、ビジネス・パートナー、顧客、政府機関、および地域社会との信頼関係を築き上げました。

2014年版企業の社会的責任に関するレポート(英語)をダウンロード

倫理的および社会的責任に対する誓約書では、誠実性をもって行動し、率直で公正な対話を行い、すべての人々を平等に尊重することを定めています。以降ではその内容について紹介します。

  • 職場。以下の内容について重点的に取り組みます。
    • ダイバーシティとインクルージョン
    • あらゆる迷惑行為および不当労働行為への対策
    • 従業員の健康と福祉の増進
  • 職場環境では、管理者の選任によるコンプライアンスとサステナビリティ・プログラムの改善
  • 地域社会では、クオリティ・オブ・ライフと教育機会の支援
  • 市場では、ビジネス・パートナーとNXPの価値基準の同調の促進

NXPは、電子機器企業の団体であるEICCの会員として、電子機器の世界的なサプライ・チェーンの影響を受ける雇用者および地域社会の権利と福祉をサポートします。EICCの会員であることは、倫理的、社会的、および環境的な責任を遂行することを証明します。

NXPは、すべての人々が自由であるべきであるという信念に基づき、サービスの提供者である各個人に対するあらゆる抑圧、危害の脅威、強制労働または契約労働、または身体拘束を許容しません。

世界的な規制およびNXPの企業価値を保証するために設定された指針および倫理的要望は、明確な理解を得ています。NXPは、すべての従業員が倫理的で合法的な判断を下せるように必要な手段を講じます。

サプライヤ行動規範では、サプライヤにNXPの倫理的および社会的責任の水準を満たすよう期待することの概要が述べられています。

貿易コンプライアンス

貿易コンプライアンス

NXPは、顧客によるグローバルな輸出入業務の一助として、作業指示書を提示して製品の輸出規制分類番号 (ECCN)、関税分類番号 (HTS)、および商品分類自動追跡システム (CCATS) の情報を特定します。

企業責任

NXPは、半導体業界が新たな課題に取り組む態勢を整えていると確信しています。たとえば、高度な機能を低消費電力で実行する極小回路を可能にする最新の半導体技術を利用すれば、社会で発生する最も切実な課題の多くを解決することが可能です。具体的には、エネルギー効率、人口移動、国家と個人のセキュリティ、および世界的に急増する高齢者の健康対策などです。

なかでも、化石燃料への依存の直接的な解決および炭素放出の最小限の抑制に関しては潜在的な能力を備えています。半導体は、すでにサーバファームの消費電力を削減し、家電製品の効率的な作動を実現しました。エネルギーを節約するライティング技術の普及の促進、およびハイブリッド自動車や電気自動車への転換にも役立っています。消費者、環境、および社会の全体としての価値を創出するという将来予測に基づいた動向を維持することは、業界の総体としての責務です。社会的要請への直接的な回答となるイノベーションを構築し、技術を提供することにより、半導体業界が至福の時期を迎えることは間違いありません。

NXPのサステナビリティ戦略

サステナビリティは、上級副社長が業務の一環としてその責任を担います。サステナビリティ理事会は戦略の確立と目標の設定を行い、サステナビリティ事務室はその実務を担当します。内容は、環境、健康、および安全条件の管理、化学物質の管理監督、サステナビリティ関連情報の監視と制御、顧客と契約の支援、社会的投資の統合、業界団体との交渉、およびサステナビリティに関する社内および社外の情報交換です。

NXPの行動規範(以下、規範)は、個人および組織として果たすべき役割を行動規則として定めています。BCCは、個人および組織は責任を有する社会的パートナーであること、および経済的、社会的、倫理的にサステナブルな方法で業務を遂行することが使命であることを宣言しています。NXPの倫理委員会は、規範を保守管理し、改善案を提示し、その実施にともなう手続きを管理します。

さらに、危険安全理事会は危険および安全衛生に関する企画の基準、方針、および改善の責任を負います。この理事会の下部組織として、世界各地の事業所およびサステナビリティ事務室の経験豊富なESHマネージャにより構成されるInsurance and Risk Management Department、Business Continuity Management Office、およびEnvironment, Safety & Health (ESH) Councilsが設置されます。

企業責任

NXPは、あらゆる努力により業務慣例の信頼性およびサステナビリティを確保します。究極の目標は、コンプライアンスの枠を超えた世界標準を確立することです。

そのために、倫理原則のさらなる充実を図り、環境、個人、および地域社会を尊重しながら経済的成功を追求します。

サステナビリティは、業務を遂行し、会社を経営し、広く社会と交流するための手段の一部です。

NXPは、安全なコネクティビティを構築してよりスマートな世界を実現するための不可欠の要素であることを認識して、サステナビリティに専心します。

企業方針

企業価値NXPは、成功を収めるための高水準の企業価値を基盤とする顧客中心を重視し、常に知的好奇心を維持し、率先して行動し、ともに協調し、確固としたコア・コンピタンスを確立して、サステナビリティの企業文化を育成します。
法令順守NXPは、適用される法令、規制、および実務指針を順守し、可能な場合には定められた基準以上の条件への適合を目指します。
企業倫理NXPは、NXPとそのグローバル・サプライ・チェーン全体で定められた行動規範に従って業務慣例を履行します。
製品NXPは、責任をもって最高品質の製品およびパッケージを製造し、世代が更新される毎にその利用および廃棄による環境への影響がより縮小されることを確約します。
従業員NXPは、多様な従業員を採用し、従業員への投資を行って、各人の能力が最大限に発揮されるように職場環境を整えます。さらに、安心および安全で各人が人道的に処遇される環境を確実に構築します。
環境NXPは、天然資源を保全し、その利用による環境への影響を抑制します。
社会NXPは、1つの企業として、およびパートナーとともに、NXPをとりまく地域社会の活性化につながる社会貢献活動を積極的に推進および実施します。
透明性NXPは、サステナビリティの成果について目標を設定し、到達度を審査し、検証して、その結果を公表します。
対話NXPは、従業員、顧客、投資家、一般市民、およびその他のステークホルダーとの率直かつ継続的な対話により、常にサステナビリティ成果の改善に努めます。

ステークホルダーの関与と透明性

NXPは世界各国で事業活動を行い、多数の国に製品を出荷し、顧客、他の多国籍電子機器企業、および企業団体との緊密な関係を築いています。

その業務の特性から多種多様なステークホルダーと接触するため、その交渉に際して慎重であることが求められます。NXPは、対話を通して相互の理解が深まり、相互の関与によりサステナブルな開発が実現すると確信しています。ステークホルダーとの対話は経営過程およびサステナビリティ・ポリシーの一部です。

各グループとの利害関係はさまざまな手段を講じて解決し、企業としての有効性の定期的に評価します。NXPは、常に手段を強化し、必要に応じて体制を補強して、各交渉の全体的な品質を改善します。以降では、ステークホルダーとの交渉の例を紹介します。

従業員

従業員との意見交換には、印刷物の利用、Webの利用、および直接的な対話など、いくつかの方法があります。たとえば、週毎のEメール・ニュース速報 (NXP Now) の発行、イントラネットのホーム・ページによる最近の社外および社内のニュースの配信などです。多くの事業活動には専用のニュース掲示板およびイントラネット・サイトがあり、各地域および世界のNXPニュースを発信しています。また、MT Updateのバナーの下には経営陣からのコミュニケが定期的に掲示されます。従業員は、経営陣に意見や質問を送付することが奨励されています。経営陣の見解および回答はオンラインで投稿され、すべての従業員が閲覧することができます。

四半期毎に開催されるタウン・ホール・ミーティングは、従業員ひとりひとりに情報を伝達するための特に有効な方法です。寄せられた回答によれば、従業員がこのミーティングを正当に評価しており、従業員同士が相互に話をしたり、会社の事業計画を理解し、上司に対して直接的に質問をしたり、関心事を表明する機会になっていることが分かります。この開かれた話し合いの場と並行して、従業員の関心度調査を定期的に実施して、意見交換の透明性と有効性を評価して、組織ですぐに利用できる意見を拾い上げます。調査結果については職場環境の章をご覧ください。

顧客

顧客の要望を満たし、さらにそれを上回る製品を確実に開発するために、市場調査チームと販売チームは重要顧客と緊密に連携して、開発ロードマップとの整合性を図ります。

顧客ロイヤルティ・プログラムは、ベンダー格付け調査および顧客との特別な話し合いに基づいて、優位性を備えた製品を提供していること、および顧客の満足を得ていることを検証します。ベンダー格付け調査には環境的および社会的な責任に関する質問が含まれており、目的の領域に的を絞って適切な対策を講じることができます。顧客は、製品品質、ビジネス達成度、およびビジネス創造など、事業のさまざまな側面を通して企業を評価します。

NXPは、直接的な対話により顧客との緊密な関係を構築し、Webサイトおよび産業見本市などのイベントを通して関係を拡充します。イベントは、既存の顧客および潜在的な顧客に最新の製品開発を提示する効率的な方法であるとともに、同業者と情報を交換し、業界の動向を把握し、新たな着想を得る機会でもあります。経営陣は、こうしたイベントに頻繁に出席してエネルギー、モバイル性、セキュリティ、および健康に関する重要課題の解決策に焦点を当てた基調講演を行ったり、プレゼンテーションを実施しています。

業界団体

NXPは、さまざまな業界組織に会員として名を連ね、65以上の標準化団体と標準化協会に参加し、それ以外の世界の先進的な団体でも積極的に活動しています。そして、必要に応じて仕様の策定、新たな市場の開拓、フェア・トレードの促進、環境保護、および作業環境の安全衛生の確保をサポートしています。業界組織に参加することで、さまざまな主要課題について政府組織および規制機関との交渉が可能になります。交渉では、規制の厳格化を主張することも、また事業の本質に係わる代替案のない要求についてロビー活動により禁止条項の制定を回避することもあります。後者の場合、通常は実行可能な代替案が見つかるまで利用および排出が厳密に最小限に抑制されるように、責任をもって対処することを提言します。

NXPは、環境安全衛生 (ESH) のためのヨーロッパ半導体業界連合 (ESIA) 委員会の議長を務めています。この委員会には、EUのREACHプログラムの化学的な管理と調整、エネルギー節約、PFCの利用、安全衛生、定量的目標、およびEU規制などの課題を解決を目指したいくつかの共同技術プロジェクトがあります。

NXPは、ESIAの会員として複数のアウトリーチ活動に参加する組織である世界半導体会議 (WSC) にも加盟しています。

その他のグループ

公共企業体、市場調査会社、社債権者、および報道機関などのその他のステークホルダー・グループに対処するため、グローバルな社内チームを結成して広告代理店などの戦略的パートナーと緊密に協力しています。対外関係では、ステークホルダー・グループの一部の代表者との積極的な関わりを持つ経験の豊富な公共活動の専門家など、世界規模の「ハブ・アンド・スポーク」形式の人脈を利用します。

報告基準

報告内容の決定に際しては、マテリアリティ、サステナビリティ・コンテキスト、ステークホルダー・インクルーシブネス、およびコンプリートネスに関するグローバル・レポーティング・イニシアティブ (GRI) の報告原則を採用しました。

環境安全衛生 (ESH) 分野の成果はEcoVisionモニタリング・システムにより評価します。報告書マニュアルは、定義、手順、および計算方法を含めたこのシステムの報告方法を定めいます。基準年は、Philipsから分離独立した2006年です。

2007年以降の環境データは、サステナビリティ事務室が四半期毎に報告および承認しています。データは製造施設別に報告されます。その対象となるのは、a) NXPが所有、賃借、またはリースにより管理する施設、b) 50人以上が製造に従事する施設、c) 財務報告が一括管理される施設です。

安全衛生データは、毎月報告されて四半期毎にサステナビリティ事務室により承認されます。同一年度内では、新たに加わった組織の報告データは情報が統合される次の四半期で合計値に加えられ、対象から外された組織の報告データは次の四半期に合計値から除去されます。

2013年の場合、市場占有率の小さい分野の事業所の従業員を含めて、報告されるデータは正規従業員 (FTE) の98%をカバーしています。2014年は99%に達しました。その要因は、従来の登録システムおよび評価方法の改善に加えて、臨時従業員が登録されない問題を解消したためです。目標は100%のカバー率です。

2009年以降の報告に影響した重要な変化は、2011年に売却された北京とウィーンの事業所の閉鎖、および2010年に発生したNuTune Indonesiaの販売です。2009年にはフィッシュキルとカーンの事業所を処分しました。2012年には香港の生産を別の組立工場に移管しました。

検証

サステナビリティ事務室は、報告基準で指定される回数に従って、EcoVisionおよび安全衛生のデータベースに入力されたデータおよび情報を検証します。検証は以下の手順で実施します。

  • データ欠落検査(場所およびパラメータ)
  • 報告期間と以前の期間のデータ比較
  • データ変化の有意性の判定
  • 有意なデータ変化の原因究明
  • 関連データの比較(病気および事故の数と非労働日数など)
  • 重要イベントの調査

サステナビリティ事務室は、フロント/バックエンドのすべての製造事業所に対して月毎の審査を実施します。この審査では、EcoVisionおよび安全衛生のデータベースの結果を調査し、改善計画の進捗状況について検討し、次の四半期の要望事項を設定します。

サステナビリティ事務室は、信頼性、正確性、および完全性を期すため、製造事業所に加えて多数の従業員が勤務するオフィスおよび研究開発施設の内部データ監査も実施します。監査では、報告手順やデータ追跡が適切であるかをチェックし、場合により専門家やESHコミュニティのメンバーにも参加してもらいます。