NXP、高い堅牢性とフレキシビリティを提供する機能安全対応システム・ベース・チップ(SBC)を発表
NXPセミコンダクターズN.V.は、堅牢性が高く、システムレベルの機能安全システムの開発をサポートし、総消費電力の低減に貢献する最新世代のシステム・ベース・チップ(SBC)の新製品であるFS45とFS65を発表しました。
新しいSBCはバッテリ・マネジメント・システム、電動パワー・ステアリング、電気自動車/ハイブリッド車のほか、スタート/ストップやトランスミッション制御などの先進的なパワー・トレイン・システムなどの車載機器向けに開発されました。両製品はフェイル・サイレント機能を備えており、故障発生後の予測反応のほか、特定のシステム安全要件に応じてソフトウェア設計者による適合化が可能な構成可能デバイス挙動を実現します。構成可能なフェイル・サイレント機能は各種のシステム安全性コンセプトのほか、ISO 26262車載機能安全規格レベル(ASIL)Dへの準拠をサポートします。
新製品のFS45とFS65は、2015年にTUV SUD機能安全評価審査に合格し、高い評価を得ているNXPのSBCであるMC33907/8の後続製品です。新デバイスは最適な効率、スケーラビリティ、信頼性を提供します。また、AEC-Q100の標準車載規格要件に比べ2倍の信頼性を実現しており、審査中に高い品質が認定されています。
NXPのすべてのSBC製品は、半導体レベルでの故障注入テストなどの厳しい車載グレード・セーフティ・クリティカル・プロセスとテストを受けています。さらに、難易度の高い広範な電源電圧プロファイルの下でのシステム堅牢性を検証するために350件を超えるバッテリ・パルス・テストにも合格しています。
主な特長:
NXPの新しいFS45とFS65チップの特長は以下のとおりです。
- フレキシビリティ:車載電気/電子部品に対する構成可能なフェイル・サイレント機能(供給vs. 安全性)
- スケーラビリティ:0.3Aから2.2AまでのデュアルDC/DCコンバータ搭載の32ビットMCUをサポートし、物理層、フェイル・セーフ出力、長時間タイマについて高いシステム・スケーラビリティを提供
- 効率:超低消費電力モードでは、バッテリ放電を低減するパーキング・モードのための長時間タイマにより、消費電流を30μAまで低減
FS45とFS65チップは車載規格に準拠しており、出荷が開始されています。
SafeAssureプログラム:Functional Safety. Simplified.
NXPのSafeAssure機能安全プログラムは車載/産業機器の機能安全規格へのシステムの準拠に必要なプロセスを簡素化します。
NXPセミコンダクターズについて
NXPセミコンダクターズは、よりスマートな世界を実現するセキュア・コネクションとセキュア・インフラを可能にし、人々の生活をより便利に、より良く、より安全にするソリューションを推進しています。組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXPは、セキュアなコネクテッド・ビークル、エンド・ツー・エンドのセキュリティ/プライバシー、スマートなコネクテッド・ソリューションの市場における技術革新をけん引しています。60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、NXPでは世界35か国強で4万4,000名の従業員が活動しています。2015年の売上高は61億米ドルでした。詳細はWebサイトhttp://www.nxp.com/ja/(日本語)をご覧ください。
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